Campania · カンパニア

カプレーゼ(インサラータ・カプレーゼ)

Insalata Caprese

ドレッシングも加熱も要りません。トマト、モッツァレラ、バジルとオリーブオイルだけ——それがカプレーゼの正解です。日本のスーパーで揃う材料で、カプリ島の本格的な一皿を作る方法をご紹介します。

装飾プレートに盛られた本格カプレーゼ。トマトとモッツァレラを交互に並べ、バジルを添えたカプリ島の一皿
調理時間
10分
人数
2名分
材料費
約¥1500
難易度
やさしい
カプレーゼの素材。完熟トマト、フレッシュモッツァレラ、バジルを格子柄の皿に並べた素材の景色

この料理について

カプレーゼ(インサラータ・カプレーゼ)という名前は、カプリ島を意味するイタリア語に由来します。1920年代から30年代にかけて、カプリ島のホテルや食堂で供されるようになり、広く知られるようになりました。正確な発祥については諸説ありますが、カプリ島の産物であることは、どの記録も一致しています。

赤いトマト、白いモッツァレラ、緑のバジル——この三色がイタリア国旗と同じであることも、長く語り継がれてきた理由の一つです。南イタリアの陽光と土が育んだ素材を、最短の手間で皿に並べる。その考え方がそのまま料理になった一皿です。


3つのレシピ、ひとつの料理

同じ料理を3つのレベルで。本格にどこまで寄せるかは、あなた次第です。

伝統的なカプレーゼの構成は4種類です。完熟のトマト、モッツァレラ・ディ・ブーファラ(水牛のフレッシュモッツァレラ)、生のバジル、エキストラバージンオリーブオイル——そして塩。 加熱もドレッシングも必要ありません。素材の質が皿の質になる、数少ない料理のひとつです。

材料(2人分)

材料分量
完熟大玉トマト(フィアスコーネ種または大玉)2個(約300g)
モッツァレラ・ディ・ブーファラ150g
フレッシュバジル8〜10枚
エキストラバージンオリーブオイル大さじ2
適量
黒胡椒少々(お好みで)

作り方

  1. トマト(2個)を6〜7mmの厚さにスライスします。まな板の上に並べ、軽く塩を振り、2分ほどおいて余分な水分を出します。

    なお、この工程でトマトの甘みが引き立ち、皿に余分な液体が溜まるのを防ぐため、省略しないようにします。

  2. モッツァレラ・ディ・ブーファラ(150g)も6〜7mmの厚さにスライスします。キッチンペーパーで丁寧に水気を拭き取ります。

    水分が残ったまま並べると全体がぼやけます。拭き取る一手間を惜しまないようにします。

  3. 器にトマトとモッツァレラを交互に並べます。バジル(8〜10枚)は金属の包丁で切らず、手でやさしくちぎりながら重ねます。

    ポイントは手でちぎることです。金属の刃に触れると、バジルの組織が酸化して黒ずむため、香りも損なわれます。

  4. エキストラバージンオリーブオイル(大さじ2)を全体にたっぷり回しかけ、塩を少量振ります。お好みで黒胡椒を挽き、すぐに供します。

⚠️ やってはいけないこと

  • お酢やドレッシング類を加えること。 酸味のある調味料はモッツァレラのデリケートな風味を壊します。カプレーゼはオリーブオイルと塩だけで調味します。
  • バジルをみじん切りにすること。 細かく刻むと香りが飛び、色も黒ずみます。葉のままか、手でちぎります。
  • 作り置きすること。 時間をおくとトマトの水分が出て風味が落ちます。保存には向かない料理です。食べる直前に仕上げましょう。

よくある質問

トマトは何の種類を選べばよいですか? イタリアでは「フィアスコーネ」と呼ばれる大玉の肉厚なトマトが定番です。日本では桃太郎や大玉トマトが近い特徴を持っています。甘みと酸味のバランスが良く、皮が薄いものを選んでください。

モッツァレラは水牛と牛乳のどちらが本物ですか? どちらも本物です。カプリ島周辺では牛乳のフィオル・ディ・ラッテが伝統的に使われ、カンパーニア州の他の地域では水牛のモッツァレラ・ディ・ブーファラが主流です。日本で入手しやすいのは輸入のフィオル・ディ・ラッテです。

バジルがない場合、代わりに使えるものはありますか? 大葉(しそ)で代用すると和風の一皿として別の美味しさになりますが、それはもう異なる料理です。バジルの鉢植えはスーパーや園芸コーナーで入手できることが多く、1株育てておくと重宝します。

作り置きはできますか? 作り置きには向きません。保存すると時間が経つにつれてトマトの水分が出て全体が水っぽくなります。食べる直前(5〜10分前)に仕上げるのが最善です。

オリーブオイルはかなり多めに使いますか? はい。大さじ2(2人分)は多く感じるかもしれませんが、カプレーゼではオリーブオイルがソース代わりになります。良質なものを選ぶと、皿に残った油をパンで拭うところまで美味しく味わえます。