Calabria · カラブリア

本格カラブリア風パスタのレシピ

Pasta alla calabrese

サルシッチャとパプリカを弱火でじっくり煮込むカラブリア風パスタは、南イタリアらしいピリッとした一皿です。パプリカは日本のスーパーでそのまま買え、サルシッチャは唐辛子入りソーセージでも代用しながら、トマトの深い赤色に仕上げます。

公開日 · 更新日

カラブリアの家庭のコンロで、サルシッチャとパプリカを炒め合わせるフライパン。奥にはにんにくと玉ねぎが入った素焼きの器
調理時間
40分
人数
4名分
材料費
約¥1400
難易度
やさしい

この料理に合うワイン

Cantina →
本場イタリアの一本
赤・辛口 · DOC

チロ・ロッソ

Cirò Rosso

ルビー色で、さくらんぼやスパイスの香り。ほどよいタンニンのある辛口の赤です。

産地
カラブリア州
ぶどう品種
ガリオッポ
造り手の例
  • リブランディ「セーニョ・リブランディ」
  • イッポーリト・1845「リベル・パーテル」
日本で買える一本
赤・辛口 · イタリア・カラブリア州
リブランディ

チロ・ロッソ・クラッシコ

Librandi Cirò Rosso Classico

さくらんぼやベリー、スパイスの香り。バランスがよく余韻の長い赤です。

ぶどう品種
ガリオッポ
輸入元
モンテ物産
ワインショップや輸入食材店で同じワイン
合わせる理由

同じカラブリア州の赤です。果実味とタンニンが、サルシッチャのうまみとトマト、唐辛子によく合います。

お酒は20歳になってから。

この料理について

カラブリア州には、唐辛子を惜しみなく使う調理法が古くから根づいています。17世紀にはこの地に生まれた哲学者が唐辛子について書き残した記録があり、19世紀に入るころには、辛い香辛料はこの地方の料理に欠かせない存在になっていたと言われています。サルシッチャとパプリカを合わせるカラブリア風パスタも、そうした土地の気質から生まれた家庭料理のひとつです。使われるサルシッチャは、欧州連合の原産地呼称保護制度に登録された、カラブリア州の伝統的な豚肉ソーセージが土台になっています。特定の街や祝祭日に結びついた一皿ではなく、各家庭で少しずつ配合が違う、そんな緩やかな伝統を持つ料理です。パプリカの甘みと唐辛子のピリッとした刺激、そしてサルシッチャの脂の旨みが溶け合ったソースは、質素な材料からどれだけ深い味わいを引き出せるかという、カラブリアの台所の哲学を映しています。


3つのレシピ、ひとつの料理

同じ料理を3つのレベルで。本格にどこまで寄せるかは、あなた次第です。

カラブリア風パスタの伝統的な組み合わせは、サルシッチャ、パプリカ、トマト、唐辛子の四つです。乳製品を加えないのが基本で、これはサルシッチャ自体の脂とパプリカの甘みだけでソースに深みを出すという、南イタリアの家庭料理に根ざした考え方です。

材料(4人分)

材料分量
エキストラバージンオリーブオイル大さじ3
赤玉ねぎ(トロペア産、または普通の玉ねぎ)1/2個
にんにく1片
唐辛子(生または乾燥)1本
サルシッチャ(辛口、香草入り)300g
パプリカ(赤・黄)2個(正味300gほど)
トマトの水煮400g(1缶)
フジッリ(乾燥パスタ)350g
塩(ゆで汁用)適量
ペコリーノ・ロマーノ(すりおろし)40g
塩(仕上げ用)適量

作り方

  1. パプリカ(2個)は縦半分に切って種とわたを取り除き、幅1cmほどの細切りにします。赤玉ねぎ(1/2個)とにんにく(1片)はみじん切りに、唐辛子(1本)は種を取って小口切りにします。

  2. 鍋にエキストラバージンオリーブオイル(大さじ3)を熱し、赤玉ねぎ(1/2個)、にんにく(1片)、唐辛子(1本)を弱火でじっくり炒めます。 なお、ここで火を強くしすぎるとにんにくが焦げて苦みが出るため、香りが立つまで急がずに火を通します。

  3. サルシッチャ(300g)は皮を破って中身を取り出し、鍋に加えて木べらでほぐしながら中火で炒めます。そぼろを作るときのように、大きな塊を残さず細かく崩しながら、脂と香りが立つまで炒め続けます。 ポイントは、しっかりとほぐし切ることです。ソース全体に脂の旨みがゆきわたります。

  4. パプリカ(2個分)を加え、中火で3〜4分ほど炒め合わせます。パプリカの角が少し透き通ってきたら、トマトの水煮(400g)を加えます。

  5. 弱火にして15〜20分ほど煮込みます。ソースにとろみが出て、パプリカがやわらかくなったら火を止めます。塩で味を調えます。

  6. 別の鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩を加えてフジッリ(350g)を袋の表示時間どおりに茹でます。ゆで汁を少量取り分けてから湯を切ります。

  7. パスタをソースに戻し入れ、強火で手早く和えます。ゆで汁を少しずつ加えながら全体にソースをからめ、ペコリーノ・ロマーノ(40g)を加えて仕上げます。

⚠️ やってはいけないこと

  • パプリカを煮崩れるまで火にかけない: 形が完全に溶けてしまうと、甘みと歯ごたえの両方が失われます。角が少し透き通る程度が目安です。
  • 乳製品でコクを足そうとしない: サルシッチャの脂だけで十分に濃度が出ます。加えると南イタリアらしい輪郭がぼやけます。
  • サルシッチャを強火で長く焼きすぎない: 表面が焦げて脂が分離し、ソース全体が油っぽくなります。

よくある質問

サルシッチャが手に入りません。代用できますか? 辛口のイタリアンソーセージ、または粗びき豚ひき肉に一味唐辛子を加えたもので代用できます。香草の香りは本場とは異なりますが、脂の旨みと辛さは十分に再現できます。

辛すぎないか心配です。調整できますか? 唐辛子の量を減らすか、種をしっかり取り除くと辛さが穏やかになります。子供と食べる場合は、辛味を加える前に取り分けておくのもおすすめです。

パプリカの代わりにピーマンでも大丈夫ですか? 問題ありません。パプリカより甘みが控えめになりますが、食感と彩りは近い仕上がりになります。

ソースは日持ちしますか?前日に作っておけますか? はい。ソースだけなら冷蔵庫で2〜3日ほど保存できます。前日に仕込んでおき、食べる直前にパスタと和えると味がなじんでちょうど良くなります。冷凍も可能です。

この料理に合うワインや副菜は? カラブリアの赤ワインや、辛口のロゼとよく合います。副菜には、苦みのある葉野菜を軽くソテーしたものがおすすめです。

代用食材ガイド